コロナは消滅しない
「コロナ」と友達のように呼称していますが、新型コロナウィルス(COVID-19)という名前です。このウィルスに感染した一連の病態を新型コロナウィルス感染症と言います。
ウィルスですから、この地上からなくなりはしないのです。かつて「小児麻痺」として恐れられた「急性灰白随炎」はポリオウィルスが媒介するものです。最初は風邪のように咽頭や腸内で増殖して、脳髄まで達し、重篤な麻痺症状に至るものです。風邪は万病の元とはよくいったもので、どんな最悪な感染症も最初は風邪みたいな症状なんです。予防接種が整備されて、昨今は小児麻痺の子どもは見かけなくなりました。
ポリオウィルスは消滅したわけではありません。乳幼児期に不活化ワクチンを投与されたことで抗体を得たにすぎません。
子供たちの母子手帳を確認しました。子供たちが接種したワクチンは
- 急性灰白随炎(ポリオ)
- 結核(ツベルクリン反応とBCG接種)
- 百日咳
- ジフテリア
- 破傷風
- 麻疹
- 風疹
これらの感染症は、根絶されたわけではなく、弱毒化した生ワクチン、不活化ワクチンなどを摂取することにより、抗体を得た。つまり免疫を獲得したにすぎません。この世はウィルスだらけです。生き物はウィルスに侵入されることによって進化して行くものなのです。
新型コロナも、いずれワクチンでコントロールしなければ、穏やかな日々はこないと思った方がよいでしょう。
個人的には、数百億使って国民にマスク配るより、そのお金を大学などの研究機関にぶち込んでワクチンの開発を早くした方が良かったと思っています。いくらインテリだからといって、研究施設があるといっても、お金がなきゃ開発できるわけがありません。今更、金の使いどころが悪かったとして政治を批判してみても詮無いことです。この騒動が下火になったところで、もっと強いリーダシップを持った人に国の舵取りをしてもらいたい。汚らしい年寄りではなく、体も精神も充実した若い人材が、もっと中央にいなければならないと思います。それくらい、この感染症は種の存続を脅かすようなものであることを認識してもらいたい。
免疫とはバランスです。例えば花粉症は、免疫機能が暴走して少しの刺激でも、正常細胞まで攻撃することでクシャミ鼻水、目のかゆみが起きます。弱くてもダメだし、過剰に働いてもダメです。
新しい感染症について、免疫を獲得するにはワクチンしかありません。