ながらスマホ禁止条例

東京、足立区で、ながらスマホが全面的に禁止される条例が出たそうです。ながらスマホによって重大事故が引き起こされることを考えれば、やむを得ないかなという気はします。ながらスマホで自転車を運転していたお嬢さんによって高齢女性が命を奪われた事件は、まだ記憶に新しいことです。

天下の往来では、移動することに注力しましょう、ということなんですね。よくわかります。

自分も、ながらスマホの人に突進されて痛い思いをしたことがあります。もちろんスマホが悪いわけじゃありません。便利なデバイスを適切に使いこなせない人が悪いわけでスマホに罪はありません。でも、掘り下げていくと、人の欲求に合わせて開発者たちがデバイスを進化させていくわけですから、開発者が悪い・スマホが悪い、という図式にならなくもありません。

私はスマホに過剰な能力はいらないと思っています。音楽はスマホ以外のデバイスで聴きます。スマホの小さい画面でネットサーフィンするより、デスクトップの大画面の方がいいに決まっています。スマホでするのはメールを見たり、時刻表を調べたり、地図検索、家族間のlineを見るくらいです。今はほとんど外出しませんから時刻表を見ることもなく、もちろん地図もメールも、デスクトップパソコンの仕事です。出先で検索が必要になったとしても、脇に立ち止まって、あるいは適当な建物に入ってスマホを出します。歩きながら操作できるスキルはありません。

だからスマホの操作に全神経とは言わないまでも、90%くらいの神経を使っているわけだから、人混みで他人にぶつからないように注意する神経は10%しか(あるいはそれ以下か、ゼロか)残っていないということなんです。

私は主婦ですから、二つや三つの料理を同時進行で作れます。そのようなマルチタスクが可能なのは、自分のテリトリーだからです。どう考えても他人が入ってこない場所(台所)だからできることです。

ながらスマホの人は、自分の部屋なら同時進行できるのでしょう。歯磨きしながらスマホ見る・化粧しながらスマホ見る・爪の手入れしながらスマホ見る

天下の往来では、大勢の他人が予測不能な動きをします。目の前を歩いていた人が急に立ち止まる・横から人がスッと出てくる・突然よろける

歩いているときは、歩くことと周りに注意を払うことに注力しましょう、というスタンスには賛同したいです。

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