パソコンの耐用年数

パソコンは決して安くない買い物です。量販店でセールされているものだけとって見ても、ピンキリとはいえ安いもので、Officeなどプリインストールがないものでも3万円以上します。Office付きのものならそれにプラス2万円です。

パソコンを買う時重要なのは、そのマシンで何をしたいかです。ただなんとなく、周りがパソコンをやっていて楽しそうだからというだけで、ネットサーフィンしたいとか、ネットで買い物してみたいだけならOfficeは不要です。業務で使うのでなければOfficeの永続ライセンスや年額ライセンスなど要りません。同じ品質の無料のアプリケーションがクラウド上にあります。一般の人が作った書類やデータを保存しておくのに、クラウドの容量を超えてしまうことは滅多にありません。仮に超えたとしてもデータはディスク媒体に残しておくことができます。作った書類をどうしても自分のデバイスに保存したいなら、Officeに似た無料のプラットフォームも存在します。

冷蔵庫や洗濯機のような白物家電には耐用年数があります。部品の経年劣化が主な要因です。あまり古くなると部品の供給自体が無くなります。消費電力もかなり食いますので、経済的ではありません。パソコンにも同じようなことがあります。パソコン本体は問題なく使えていても、OSのアップデートに、そのパソコンのスペック(能力)が追いつかなくなる時がやってきます。セキュリティープログラムを導入するのに、それをインストールできる要件を満たさなくなってくるのです。世の中にはヴィンテージものが好きで、パソコンを改造して中古のマシンに大容量のディスク領域を作ったり、メモリを増設したりできるパソコンオタクが存在しますが、そういう人でない限り3年選手・5年選手のパソコンは、改造するより買い替えする案件でしょう。

パソコンを買う時には、このマシンが何年使えるかということに主眼を置いて吟味すべきです。もし5万円のパソコンを購入したなら、5年使えると仮定して、1年1万円です。1万円を投資して楽しみたいものがあるなら安い投資です。1ヶ月にすると約840円。買っただけで満足してしまい、5年間一度も開けることがなかったら、この投資は無駄遣いだったということになります。最近ではパソコンの買い替えサイクルはもっと短くなっています。

余談ですが、筆者のマシンは2015年製のiMacです。最新OSのCatalinaが不安定と問題が多く、アップグレードをためらっています。今のOSは一つ前のMojaveですが、このOSのセキュリティープログラムの提供は2021年の秋までです。選択肢として、Catalinaの不具合を解消できる修正プログラムがリリースされたのちOSをアップグレードするか、マシンそのものを買い替えするかの二択あります。筆者の中では後者に比重が傾いています。このことでも、パソコンは5年で使えなくなるという図式にピタリとハマって、ちょっと笑えてしまいます。

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