池袋で母娘を殺した老人

池袋と神戸で起こった二つの交通事故。どちらも横断歩道上の歩行者を次々はねて死傷させ、はねたドライバーは高齢者であること、共通していることと、何かがおかしいことに、ひどく違和感を覚えました。神戸のバス運転手は速攻で逮捕されたのに、池袋の老人は逮捕されない、その上容疑者呼称されなくて、〇〇さん呼ばわりです。職業運転手と一般ドライバーの差もあるし、年齢も神戸は64歳で、池袋は87歳と、ひとくくりに高齢者と語ることはできませんが、この対応の差はやはり、池袋の老人が上級国民だったからでしょうか。元官僚のお偉い人で、天下り先の企業で副社長を務め、勲章も授かっているそうですね。それと、この度引き起こした罪とは別物でしょうに。嫁と娘を殺されて一人になった旦那さんが哀れでなりません。なんとなく、貴族の馬車にはねられた平民の親子、大名行列のまえに飛び出してしまい、お手打ちになった親子、そんな情景が思い浮かんでしまいました。時代は令和となるのに、現実は江戸時代に逆戻りです。せめて報道だけは平等であってほしいと願いますが、なんだか歪められているような気がします。

この老人、事故直後に息子に電話して証拠隠滅を頼んでいたそうです。そんな余裕すらあるのに、逮捕されないんですね。逮捕しない理由は自らも怪我をして入院中とのことですが、入院中でも逮捕できるし、逮捕の後入院も出来るので、入院は理由になりません。老人の部下と親族が警察上部に圧力をかけて黙らせ、次は報道統制を行うつもりでしょうか。逮捕されなかったケースの事件・事故は、略式起訴か罰金になる確率が高いそうです。老人の身分を考えるに、罰金すらないような気がします。そんなことになったら、社会正義は一体どこにあるのでしょうか。

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